この気持ちは人間心理として理解できます。「結婚相談所に入会すると結婚できない」という言葉があるのをご存知でしょうか。そんな人の思考パターンも悪影響を及ぼします。これはどういう意味なのでしょうか。恋愛結婚であればそんなことを考えるヒマもなく愛情で突っ走ってしまいますのでこんなことはあまり意識しません。こう言うと失礼ですが、結婚相談所を利用する人というのはそれまであまり異性と積極的な交際をして来なかった、もしくは異性との縁が薄かった人が多いのが実際です。

結婚相談所を利用してじっくりと結婚相手を探しているが故に出てきてしまう思考です。確かにこのスパイラルに陥ってしまっている人は少なくなく、これから結婚相談所を利用しようと考えている人にとってはいい教訓だと思います。「いい人と巡り合うために、この歳まで頑張ってきた」という意識があると、どうしても理想が自ずと高くなってしまいます。先ほどご紹介した例のような人の多くはほとんどの人が最終的に「最初に会った人が一番良かった」と言うそうです。また、結婚相談所にあまり若い年齢から入会している人というのは少数です。年齢が高くなるまで独身だったことが最終的に報われることを願っているからですね。

そんな人にとって、結婚相談所から次々紹介される人というのはこれまで経験がないに等しいことです。しかもたくさんの人とお見合いを重ねていくとどうしても比較になってしまい、「今回の人は前の人よりこの部分は良いが、別の部分では前回の人のほうが良かった」などと、慎重になりすぎてしまうのです。以上の理由で、結婚相談所は結婚適齢期の中でも年齢の高い人が最も多く在籍しています。ですが時間は確実に経過しますから、年齢とともに自分自身の結婚に対する可能性が下がってきてしまい、理想との乖離が大きくなります。結婚相談所に入会すると、人によって個人差はありますが結婚相談所の努力もあってたくさんの人が紹介されます。

さて、このような状態でお見合いをしたとすると、少々いい人だったとしても「もっと理想の人が居るのではないか」と思ってしまうのです。この悪循環こそが一番最初に述べた言葉の根拠です。結婚を目的としているから結婚相談所に入ったのに、結婚できないとは穏やかではありませんね。これが反動となってしまうのです。若いうちは結婚に対する意識も希薄ですし、仮に結婚願望が強いのに相手に恵まれないとしてもまだ若いから今後何とかなると思っている人も多いでしょう。